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2011年2月 2日 (水)

昨年末に見た二本の人形劇

年が明けて、しばらくたってしまいました。昨年もいろいろ人形劇を含め、舞台作品を見ました。

年末に二つの人形劇団のクリスマス公演を見るチャンスがありました。
一つは人形劇団プークの「12の月のたき火」。もう一つは人形劇団ひとみ座「バイセクル」です。

「12の月のたき火」はプークのクリスマスには必ず上演している作品。

 (人形劇団プーク http://www.puk.jp/ 「12の月のたき火」http://www.puk.jp/repertory/12tuki2003/12tuki.htm
マルシャークの書いた「森は生きている」の元になったスロバキアの民話を舞台化した作品。私はずいぶん前、この作品を見たことがあります。大抵は初めて見たときの印象に負けてしまうことが往々にしてあるのだが、そんな懸念は無用でした。1975年から毎年上演されているというが、だからこそ緊張感が保たれているのかもしれない。民話の持つシンプルな展開と人形の持つ親しみやすさがファンタジックな世界と人の持つ感情をどちらもうまく伝えてくれているように思えた。年末に見る、よい作品かもしれません。

もう一つ、ひとみ座の「バイセクル」こちらも初演を見ている。http://hitomiza.com/
(バイセクルの紹介はこちらhttp://hitomizabicycle.web.fc2.com/)
エドワード・ゴーリーというアメリカの作家の絵本が原作で、皮肉を含めたようなユーモラスな作品傾向がある。ここで使われている「優雅に叱責する自転車」と「不幸な子供」という作品もこれは酷いという状況が描かれているが、どこか現実離れしたような不思議な雰囲気をもっている。
まず、美術がすばらしく、原作の持っているペン画のイメージをそのまま舞台に再現したように見える。人形も舞台のセットも原作のイメージを増幅しているようである。
じつは絵本を舞台写真を見比べるとずいぶん違いがあるのだが、見ているときはそのようなことはまったく感じさせず、むしろそのもののように思える。美術の吉澤亜由美はゴーリーの世界をみごとに舞台上に出現さたのだ。

この作品、初演の時はかなりマニアックな印象をうけ、好きな方が見たがるような作品かなと思っていた。
しかし今回見て、舞台独自のキャラクターを加え、誰でも見られる作品に変わっていた。演出的変化もあると思うが、それはイメージを覆すようなものではない。マニアックに好きな人に向けての作品から多くの人に楽しめるような作品に変化できるということに大きな劇団の底力を感じたのである。
ひとみ座の「バイセクル」は劇団の若手と言われるメンバーがそろって作り上げた今の劇団を代表する作品となっている。見るチャンスがまだあると思われるので、ぜひ一度、ご覧ください。

歴史のある劇団が作品を継続して上演していくことはそれだけで価値があるのだとあらためて思いました。

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